「建物が古くても売れますか?」

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「建物が相当古いんですけど売れますか?」

不動産の売却を検討している方から
たびたびこのようなご質問を受けることがあります。

結論からいうと
ほとんどの場合において売却可能です。

こうした古い建物を売却する場合、
まず不動産屋さんがチェックするのが、建物の状態です。

建物が「現状のままで使えるのか?」

もしくは「多少リフォームをすれば使えるのか?」

上記いずれかのケースで建物が使用できるのであれば、
「売家」というカテゴリーで販売活動を行うコトができます。

逆に、建物の状態が悪く、
リフォームするにしても費用が嵩んでしまうと考えられる場合には、
建物自体の価値はないものとして、
「売地」というカテゴリーで売り出していきます。

この場合、広告に「現状上物アリ」といった文言を追記して、
「その土地には現在、建物が建っていますよ」ということを買い手にお知らせします。

物件によっては、
「売家」「売地」どちらのカテゴリーにも
広告を掲載して反響を見る方法もあります。

いずれにしても、まず対象となる建物を
じっくりと調査した上で、
売却価格が最大となるように
販売方法を検討していきます。

ただし、売地として販売する場合には、
建物の解体費用などがかかってきます。

一般的には、売主側が解体費用を負担するケースが多いので、
あらかじめ解体費用も考慮しておく必要があります。

もしくは現状引渡しの条件をつけて、
買主さんに負担していただく方法もありますので、
販売方法については売却を依頼する不動産会社と
相談しながら決定する方が良いと思います。

【事例】

以前に取り扱いさせて頂いた事例をひとつご紹介。

築50年以上経過する建物に住んでいる方から、
住宅(土地を含む)の売却依頼を受けました。

物件の調査した結果、建物の老朽化が激しく、
コンクリートが所々剥がれ落ち、鉄筋がむき出しになっている状態だった為、
建物の価値は無いものとして、売地で販売することにしました。

しかし、売主さまが現在、その建物に住んでいることと、手持ちのお金が少なく、
解体費用を捻出することができません。

そこで、建物の解体は契約後に行い、解体費用については
売却した費用から充てるプランを立て、
買主と解体業者に了承して頂きました。

その結果、

売買契約後に売主さまは別の場所へご引越しして頂き、
その後、建物の解体を行い、更地の状態で買主さまへお引渡し、
解体費用は売却で得たお金から解体業者へ支払いを行い
無事、売却手続きを完了するコトができました。(めでたし、めでたし!)